猿人は200万年前、新人類は20万年前に地球上に生じました。人類は「価値観」を持ち「記録」を残すことができます。アカデミックの分野で「巨人の肩に乗る」という言葉がありますが、現代社会も2000年以上の知識や技術の積み重ねでできあがっています。現在、この文章を書いている私も、現在の文明・文化に教育を受けています。そして新緑の山を見れば生命の息吹に感動し、黄昏時には明日を思いながら帰途につきます。人類には価値観があり、感想や評価を伝える言語を持ちます。

今のところ宇宙では人類以外にそのような生物は見つかっていません。宇宙的にも確率的にも、人類誕生は奇跡的と言っても良いでしょう。しかしながら、これは偶然ではなく必然で、この文章も「人類が存在する」結果として、書く人がいるのです。人類が居なければ、そもそもこの文章は生まれませんし、文化も文明自体も、もちろん宇宙を論ずる人や、星を見て感動する人もいないのです。そのような世界は寂しいし面白くないと、人類の1人である私は思っています。

「価値観や評価軸を持つ人類を存続させる」確率を高めるために、まずは「恒久的平和」を実現したいと考えました。そのためには、ここ20年で高度化したICT技術を駆使することが1つの条件になりそうです。

このたび、ICT技術を用いた「恒久的平和」を推進するために、財団法人を設立いたします。この財団が、人類の次の2000年の礎になることを祈念しております。

2024年8月8日 新宿のアトリエにて
小川 秀治


■恒久的平和を実現するためのプロセス■

 相互理解のためのコミュニケーション

過去や現在の戦争や争議を見るに、平和のためには相互理解を深めるためのコミュニケーションが重要です。世界中の人たちがある程度の知識、または討論の知識を持って活発にコミュニケーションをする。これが相互理解を深め、平和の礎になると思っています。このようなコミュニケーションを成立させるためには、世界中の平和を希求する人々がインターネットに参加し、平和を推進するためのプラットフォームを利用できるという環境が必要です。

 教育・翻訳・人工知能、そして認証

このプラットフォームを実現するためのキーワードが、教育・翻訳・AI+認証 です。

コミュニケーションを維持するためには、当然ながら言語が違いますから、通訳・翻訳が重要です。システムによる通訳・翻訳技術は毎年レベルアップしていますので、この課題は近日中にクリアできると思います。

適切なコミュニケーションを実現するためには、参加者全員が、基本知識や教養や討論技術を習得する必要があります。そのため、参加資格制度や、イーラーニングによる学習など、適切な教育や準備環境を提供すべきですが、これは現在のシステムや技術で達成できます。

次に、このような世界平和実現については、長時間にわたる管理進行計画の推進が必要になります。このマネージメントについては AI が管理チームとともに協同することが必須です。

さて、このコミュニケーションにおいて、プライバシーを保護しつつ、他者におもねることなく発言討論することが大切です。匿名性を担保してプライバシーを保護するという観点と本人確認をきちんとして嘘や誹謗、犯罪行為などのリスクを下げるというこの 2つの観点、これを同時に成立させなくてはいけません。この技術を研究開発するために設立したのがパスロジ株式会社であり、それを実現したインフラシステムが【4LOGIN】( フォーログイン)です。

2025年には、 プラットフォーム構築に必要なパーツが、良いレベルで全て揃うものと考えています。

 世界的なルール作りプラットフォーム

現代では、人類存続・安全保障・世界平和活動を持続するためには、例えば自然災害や地球環境などをグローバル単位で計画する、実施する、周知する必要があります。このような状況では、世界的なルール作りや政策、方針、イニシアチブなどを決めてそれを実現するシステムやプラットフォームが必要です。

現時点の国際関係ニュースを見ていても、グローバル政策は軽んじられている感じを受けます。そこで、匿名性と本人確認が成立しているインフラ上で、きちんとした専門家やAIにより政策案を作成し、皆さんの意見など討論を重ねて 推奨政策案を提案決定する仕組みを構築し、そこで決定された政策を実現すると表明した政治家に対して投票する・・・というような、政策提案型パーティー(思想集団)を構築していくことも有効に思えます。

このようなことをサポートするプラットフォームが完成した後は、グローバルという単位を見据えて政策を決定し、各国のこのプラットフォーム参加者が、その政策実現に尽力すると公約とした政治家に対して投票することで、世界各国で同時多発的に同じ政策が施行されるという期待が持てます。このようなプラットフォームを作るための一つのインフラとして4LOGINを利用したいと考えています。

✨ インフラ開発企業の行動指針

4LOGIN開発企業のパスロジ社は、ログイン強化製品【パスロジック】を展開しており、発行ID数は140万人を超えています。パスロジックは、4LOGINのゆりかごという位置づけです。パスロジックで収益を上げ、技術者を雇用し、4LOGINの開発を推進する、もしくはパスロジックで培われたノウハウにより新しく技術開発をする、特許開発するというサイクルを回しています。

パスロジ社は、運用・開発費を継続して確保するために、4LOGINでも収益を上げる必要があります。しかし、財団法人やプロジェクト側からみると、4LOGINはプロジェクトに必須なインフラです。インフラであれば、利用者をいかに増やすかとともに、先ほどの目論見に対して必要な機能を開発することも非常に重要です。

4LOGINを各サイト・プラットフォームへ無料で提供していただけるよう、パスロジ社へ株主として提案および協力をしていきます。

 身分保証、ユーザスコアへの展開

セキュリティ強化用途でも、4LOGINは有効です。そのため、会社の従業員や、大学等教育機関の学生に使ってもらう場面が期待できます。その際、会社や学校によって従業員や学生の身分保証ができる場合は、その身分保証をインターネット上で匿名で活用できるような「身分証明バッジ」機能を4LOGINが提供します。

また、銀行・証券・保険サイトの加入者、クレジットカードでの購入履歴があるショッピング利用者など、各々のユーザーは本人確認が完了しています。これらのサイトが、4LOGINに協力していただけると、「本人が確認できた人たち」の大きなインフラが速やかに構築できます。このユーザの方々がインターネットや各サービスを「100%の本人認証」「身分証明バッジ」を使って安全に活用し、言論サイトや先ほどの政策サイトも含めて、匿名でコミュニケーションできるというような展開を計画しています。

✨ ICT平和財団の設立

これらのプロジェクトとインフラシステムは、企業や団体が独占することなく、安定かつフェアに管理・運用・整備することが肝要です。そのため、プロジェクト・インフラ推進管理団体として公的な財団法人を設立し、国際的な機関やインフラとして認知されるように広報周知活動をいたします。また、多くの団体・個人に財団法人へ参加していただけるように、イメージやメリットの可視化ができるようなイベントやコラボレーションを進めます。